型染 伊砂利彦 のプロフィール
自己紹介

 私の染色の師は子供の頃の町そのもの、三条通り猪熊、このあたりの京都二条城の東南部五学区は友禅の生産地域であり、生家は其の中心部であった。 其のおかげで子供の頃から身辺の職人さんたちの姿を見たり、話を聞いて育ちました。

 また、精神面の師は中学校(京都市立美術工芸学校)の実技、一般教養の先生方のお話です。それは芸術家を育てようと懸命で、授業中突然『あなた方は何もものを言わなくて良い。美術館の壁に掛けた作品でものを言いなさい』 『あなた方は黙って前向きに仕事をしていれば名誉やお金はは後からついて来ます。追いかければ逃げていくものです』などのお話をよく聞かされました。 まさによく聞かされたという感じで子供の頃には理解できませんでしたが後になってそれぞれの立場になった時に、それらの言葉がよみがえりました。

 其の上、制作面の師は『模様から模様を創らず』という言葉です。 家業としての染色も成り立つようになって創作作品としての制作の糸口を模索しているときに新匠会の富本憲吉先生のこの言葉と出会いました。

このような師たちとの出会いで其の教えを守り、大切にして今日まで制作をやってきました。

これからも展覧会やホームページ上に発表していきますので見ていてください。

ラジオ番組の『山崎弘士の人めぐり・音めぐり』で山崎氏と対談しているのを載せてありますのでご覧ください。

 

略歴
 
1924年 大正13年 京都市中京区に生まれる。
 
1941年 昭和16年 京都市立美術工芸学校彫刻科卒業
 
1945年 昭和20年 京都市立絵画専門学校図案科卒業、以後家業の染色に従事する
 
1953年 昭和28年 第8回新匠会公募展に入選、以後連続出品
 
1954年 昭和29年 工房開設
 
1958年 昭和33年 新匠会会友となる
 
1959年 昭和34年 新匠会会員となる
 
1963年 昭和38年 第一回個展、京都 土橋画廊、東京 壱番館 以後各地で個展を行う
 
1971年 昭和46年 第26回新匠会展「きもの流れ」富本賞受賞
 
1985年 昭和60年 第40回新匠会展「四曲屏風焔」記念大賞受賞
 
1987年 昭和62年 『伊砂利彦作品集』出版
 
1992年 平成4年 第47回新匠会展富本賞受賞
 
1999年 平成11年 パリ、シャルトル/フランスにて個展
 
2003年 平成15年 シャルトル、サンテチェンヌ/フランスにて個展
 
2004年 平成16年 京都市美術館別館にて「−傘寿を記念して− 伊砂利彦と11.5人展」開催
 
2005年 平成17年 東京国立近代美術館 工芸館にて「型染の美」個展
 
2008年 平成20年 福島県立美術館にて「伊砂利彦 志村ふくみ 二人展」開催
 
2009年 平成21年 第64回新匠工芸会展「孫よりの贈りもの バラの園」審査員特別賞受賞
 
2010年 平成22年 3月15日永眠
 

受賞歴

 
1988年 昭和63年 京都市芸術文化協会賞
 
1989年 平成元年 京都府文化賞功労賞
京都美術文化賞
 
1990年 平成2年 フランス政府より芸術文化勲章シュバリエ賞
 
1992年 平成4年 京都市文化功労賞
 
2010年 平成22年 日本文化藝術財団より第一回創造する伝統賞